UVとは?

Ultra VioletRAY(紫外線)

紫外線とは目に見える光(可視光)よりも短い領域の電磁波、光(10-380nm)のことです。放射線の一種として工業的に広く利用されてみます。

          

他の放射線源(X線、電子線)と比べると安価にエネルギーを得られることが大きい理由ですが、この作用が古くから知られていたことも理由のひとつです。(日焼け、殺菌等)

紫外線照射装置(別名UV照射装置)はこの光を強烈に発生させ、対象に高い光エネルギーを与えることができます

  

紫外線の作用

紫外線の作用は3種類に大別されます

種類 説明
光合成反応 繊維、藥品、農薬、染料等原料の製造プロセス中に使われています。
光ニトロソ反応、光塩素化反応
光結合作用 感光性樹脂を用いた高分子材料に対する架橋反応。UV硬化として一般的。
製版、フォトリソグラフィ、印刷インキ乾燥、接着剤硬化
光分解反応 細菌類等の殺菌、純粋の酸化分解反応、塩基系化合物の分解作用、酸素分解時のオゾンと合わせ光改質、光洗浄、光灰化用途に使用されます
  

UV照射装置の用途

上記のように紫外線には各種用途があり、その中でも光結合作用によるUV硬化技術は「秒速で硬化する」という大きなメリットを持つため、印刷用途で普及しました。また応用範囲が非常に広く、今では世の中のあらゆる製品に使用されています。

現在も用途が増えておりますが一部を紹介致します。

 

          

        
分野 内容
印刷分野 パッケージ、フォーム、シール・ラベル印刷
プリント基板スクリーン印刷
エレクトロニクス分野 ディスク,FPD、レンズ光学接着,電子部品接着、封止
フォトリソグラフィ、ナノインプリント,ダイシング
コンバーティング、塗装分野 車両用部品、家電外装、家具、床等建材
レンズ、機能性フィルム、光学フィルムコーティング
殺菌、分解分野 超純水、上下水、包装材、食器、理容、養殖
光反応、合成分野 藥品、農薬、肥料、香料、ナイロン、合成樹脂